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これから起こる事も
分からぬまま不安一杯で
赤バスに到着

挨拶をし、中に入ると先程とは
うって変わりドンの恐ろしい視線。

『ちょっと聞きたいんだけどさー』
低いトーン。こりゃ完璧怒ってる。

『自分で湿布貼った事ある?』
「は、はい。あります

『じゃーお前はいつもこんな
貼り方すんのかっ

あれっ
何故かさっき貼った湿布が
ここにある・・・
私の貼り方が気に入らなくて
取っちゃったのかな・・・

『歩く度に1枚1枚落ちてくんだけど

まさか・・・。

そりゃそうだ
だって湿布の透明のフィルム
(粘着フィルム)
剥がしてないじゃーん
私、緊張しすぎてフィルムを
剥がすの忘れちゃったみたい

つまり、湿布を貼ったんじゃなく
湿布を背中に乗っけてきただけ

そんな時、運悪く他の極悪の
先輩方がバスに戻ってこられました

ただならぬ空気を察し
「何かあったんですか?」と
ダンプさんに尋ねる先輩方。

『湿布貼ってくれって頼んだら
透明のフィルム剥がさず
このまま背中に乗せていきやがった

信じられない、、、と
言わんばかりの視線。
固まる空気。

『こんなんじゃ1年貼り
続けたって治りやしねーべ
ま〜んずふざけた新人だよ』

ダンプさんがちょっと
ふざけて言ったこの一言に
笑い出す先輩方。

『コノヤローお前は一緒に
なって笑ってるんじゃねーよ

私、怖かったのにつられて一緒に笑ってしまいました
さすがにこのタイミングで
笑っちゃいけないですよねー

怒られはしたものの
とりあえず無傷でバスから生還(笑)
ダンプさんにはいまだに
この湿布の事、言われ続けています。
若気の至りで、もう許して下さい