さてさて、忘れたくても忘れられない
茨城さんの思い出とは。。。

乱入という形でＦＭＷに参戦。
アウトブレーカーズ結成、
そして仲間割れ・・・紆余曲折ありながら
私がＦＭＷ正規軍として動き出して暫くした頃、
突然、茨城さんから電話がありました。
「ニタ（茨城さんは大仁田さんの事をこう呼んでいました）が
大変な事になった。今から記者会見をするから
大至急、事務所にきて」

電話では詳しい事は知らされぬまま事務所に
行くと大仁田さんがプエルトリコで外人選手に
刺され病院に運ばれたとの事。
プロレスファンならご存知だと思いますが、
この外人選手が過去にも問題を起している
選手という事で日本のスポーツ新聞でも
大きく取りあげられた事件でした。

当時、ＦＭＷの事務所はプレハブのような一室で
１０人も入れば窮屈な所。
そこに茨城さん、男子の代表選手、そして詳しい
状況を把握出来ぬまま、何故か私が座る事に

大勢のマスコミが集まる中、茨城さんが
現地から届いた事件の詳細や最新の情報を
書いた用紙を読み始めました。

狭い事務所からはマスコミの方々だけでなく
ＦＭＷスタッフや私達選手の緊迫した空気が
一杯で茨城さんの声だけが重々しく響いていました。
その頃になって私も事態の大きさに膝がガクガクして
きたのを覚えています。

そして、そんな重苦しい状況の中、突如・・・
「グゥーーーーーーグゥーーーーーーー」
なになに
と思ったのも束の間、またまた
「グゥーーーーーーグゥーーーーーーー」

完全に音の主は私の隣りに座って、重大な内容を
神妙な顔で読み上げている最中の茨城さん。

しかも今度は今まで聞いた事がないほど
「グゥーーーーーーーーーーーーーーー」が
切れる事無く続いてる・・・

自然現象だから仕方ないけど今、ここでお腹が
ならなくてもいいんじゃないの？
しかもこんなに長く大きな音で・・・

横にいる私の方がハラハラして
早くお腹の音、止まってぇくれ〜と
焦っちゃいました。

会見後、「茨城さん、お腹鳴り過ぎ」
と言うと
「聞こえた？おれも焦っちゃったよみんなに
聞こえたかな？(^^ゞ」

茨城さんからの説明だけが詳細を知る唯一の情報源。
みんな耳を澄まして静かに聞いているんだから聞こえるって

あんな深刻で笑えない内容を説明している最中に
大きな音でなり続けるお腹の音。

きっと緊急事態で朝ご飯を食べる暇もなかったんだろうけど
あの音は半端じゃないっ

大仁田さんのプエルトリコ事件が話題になるたびに
茨城さんのグゥーーーーーーーーーを思い出してしまう私です。
これからも空気を読まない笑いとマイペースを武器に
今のプロレス界を盛り上げていって欲しいです